J-REIT 分析 2012年2月5日

東証REITインデックスは前週比+2.5%。ユナイテッド・アーバンが+7.8%でトップ。グローバル・ワン、トップリート、オリックスのような安定感に欠けるオフィスREITにも見直し買い。大和証券オフィスは引き続き業績モメンタムで堅調。しばらく調整局面こないかなあ。

住宅REITが相対的に弱かったけど、もっと思い切って売ってくれないものか。

ランキングはNBF、日本賃貸住宅、ユナイテッド・アーバンがアウト、ケネディクス、ジャパン・ホテル・アンドリゾート、フロンティアをイン。外れたのは株価が堅調でターゲットに届きそうにないから、入れたのはボラティリティの拡大期待で。

1位 : 8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 481,000 (前週比▲0.93%) 6.65% 77,217
大和ハウス系の住宅REIT。負ののれんもあるし、今のところスポンサーのやる気も十分。5年くらい年間配当金32,000円は固い。決算月の2月で50万円超えるかどうか注目だが、やや軟調。配当落ちまでに45万円に下がればお買い得だが。

2位 : 3269 アドバンス・レジデンス投資法人 136,000 (前週比▲0.07%) 6.62% 148,240
伊藤忠系の住宅REIT。多額の負ののれんで、もはや株というよりも債券と言っても過言じゃない分配金の安定。配当落ち後もあまり株価崩れなかった。調整局面あれば。

3位 : 8956 プレミア投資法人 255,500 (前週比+1.31% ) 7.94% 50,257
NTTがメインスポンサーとなったオフィス・住宅の複合REIT。しょっぱいオフィスが重荷でNTTがどうやって挽回するか。住宅は業界No.1のKEN(スポンサーでもある)が担当。利回りはまだ魅力。

4位 : 3234 森ヒルズリート投資法人 253,000 (前週比+1.61% ) 6.72% 58,575
森ビル系の総合型REIT。やってることは間違いないのだが、王道から外れており、あまり評判よくない。配当落ち直後で25万円の攻防に注目。

5位 : 3240 野村不動産レジデンシャル投資法人 348,500 (前週比+1.01% ) 6.94% 52,601
野村不動産系の住宅REIT。公募増資で調整した株価を戻し中。日本アコモデーションファンドには勝てない運命。

6位 : 8964 フロンティア不動産投資法人 620,000 (前週比+2.14% ) 5.94% 120,280
三井不動産系の商業REIT。親会社の決算に合わせてもうすぐ公募増資かも。60万円は割れは、お得感ある水準じゃないかと。

7位 : 8966 平和不動産リート投資法人 39,600 (前週比+1.28% ) 7.83% 27,558
平和不動産系のオフィス・住宅の複合REIT。平和不動産に何が出来るのか、あまり期待持てないが、うまく合併を乗り切った印象。押し目限定。

8位 : 8972 ケネディクス不動産投資法人 224,100 (前週比▲0.49%) 8.30% 64,216
スポンサーであるケネディクスよりも信頼されていた時期もあったが、スポンサー共々苦しい時期。社長交代だが、スポンサーに戻る点は安心材料。新社長は繰り上がりで未知数。被合併候補。4月決算に向けて拾っても。

9位 : 8977 阪急リート投資法人 335,000 (前週比+1.52% ) 7.16% 28,609
競争激しいが、大阪の商業施設は良い物持ってる。決算は悪くなかったし、開示内容は玄人好みでピカイチ。安定。

10位 : 8981 ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人 175,800 (前週比+0.80% ) 6.84% 18,585
日本ホテルファンドと合併を発表。ホテルも競争激しいが割安だと思う。株価上昇にはもっと時間かかるが長期的な目線で。

8951 日本ビルファンド投資法人 685,000 (前週比+4.42% ) 4.41% 416,823
安定感のある三井不動産系オフィスREIT。オペレーション力はピカイチ。公募増資の個人からの売りは無難に消化しつつある。目先70万円(利回り4.3%)からは重いか。

8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 667,000 (前週比+2.30% ) 4.71% 326,296
建物は立派なんだが…の三菱地所系オフィスREIT。今年3月までに公募増資予定なので要注意だが、株価は急回復。見送ったのかもしれないが、公募増資やると宣言した水準まで上昇。3月超えても、次の期に注意。

8953 日本リテールファンド投資法人 111,500 (前週比+1.00% ) 6.58% 209,642
三菱商事系の商業REIT。GMS(イオンなどの郊外型商業施設)も都心型商業も不安。決算月の2月に入ったが、まだ株価は静かに推移。

8954 オリックス不動産投資法人 339,500 (前週比+3.51% ) 6.72% 96,565
オリックス系のオフィス中心(大規模ではないが中小型でもない)で、商業、物流、住宅も保有する総合型REIT。決算月の2月に入って値持ちが良い。動意付くかも

8955 日本プライムリアルティ投資法人 181,600 (前週比+0.17% ) 6.39% 129,844
東京建物系のオフィスREITと一般的に言われるが、商業も結構多い。親会社苦しい時だが、投資口価格が安い時期にPOはしないと言ってるらしい。2月中旬の決算発表まで様子見。

8957 東急リアル・エステート投資法人 383,000 (前週比+2.13% ) 5.74% 64,873
東急電鉄系のオフィス、商業の複合REIT。良い物件だけに目を奪われるとろくなことにならない。配当落ちを埋めつつある。動きの少ないREITなのでこちらも3月の決算発表まで待ってもいいかな。

8958 グローバル・ワン不動産投資法人 532,000 (前週比+6.19% ) 4.89% 51,551
近・新・大を掲げる(ほぼ)独立系オフィスREIT。先週に株価急騰。大手町ファーストスクエア埋まるのか。

8959 野村不動産オフィスファンド投資法人 407,000 (前週比+0.49% ) 6.09% 124,185
野村不動産系のオフィスREIT。財閥系デベを追いかける業界2番手だが、1番との差は大きい。JALビル埋まって一息。利回り5%台はまだ長続きしないか。

8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 87,000 (前週比+7.81% ) 6.32% 182,994
日コマを吸収した丸紅系の総合型REIT。負ののれんがあるので今後3年は分配金5500円極めて固いが、利回り7%後半まで売り込まれたが戻した。ちょっと戻し過ぎなじゃないか。9万円で頭打ちのイメージ。

8961 森トラスト総合リート投資法人 659,000 (前週比+3.13% ) 5.80% 159,478
(良い意味で)孤高のデベ、森トラストのオフィス中心のREIT。汐留ビルはJ-REITで一番のビル。契約が固すぎて配当金は上昇しない。三田のオフィス退去を織り込んだにしてはちょっと行き過ぎか。

8963 インヴィンシブル投資法人 6,330 (前週比▲0.78%) 6.32% 8,535
住居中心の総合型REIT、オフィス、シニア、商業も。…ちゃんと運用してくれ頼むから。あと変なファイナンスは勘弁で。

8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 624,000 (前週比+1.96% ) 5.35% 92,352 三井物産系の物流専業REIT。低LTVと高い配当利回り。安心感あり。八千代のテナントは契約延長をゲット。次の一手はLTV上昇かPOか。

8968 福岡リート投資法人 507,000 (前週比+0.40% ) 6.37% 62,386
福岡の大企業(+日本政策投資銀行)のほとんどがスポンサーの総合型REIT。福岡地盤で格付AAの企業って5本もないらしい。2月決算だが、今買うなら配当落ち後でも。

8973 積水ハウス・SI 投資法人 300,500 (前週比+2.21% ) 6.76% 34,579
積水ハウス系の住宅REITだが、商業のシェアも高い(これ以上は増やさないらしい)。お買い得物件とは言い難いがスポンサーは最近バックアップしてくれてるみたい。

8975 いちご不動産投資法人 31,650 (前週比+2.10% ) 7.27% 26,675
良く分からない、いちごグループのオフィス中心の複合REIT。負ののれん+金利コスト低減で期待を持てるREIT。順調に株価回復してたがそろそろ重く?

8976 大和証券オフィス投資法人 176,100 (前週比+4.20% ) 5.79% 69,700
大和証券に何ができるのか良く分からないオフィス専業REIT。決算はぱっと見た感じ良かったので、株価回復。利回りだけでは売買できない銘柄だが潜在能力は高い。

8979 スターツプロシード投資法人 99,800 (前週比+0.10% ) 7.55% 10,776
スターツって良い企業だと思うが如何せん華がない。個人投資家のシェアが高い異色の住宅専業REIT。住宅REITの序列では一番下なのは当面変わらない。

8982 トップリート投資法人 366,500 (前週比+5.92% ) 6.52% 56,808
スポンサーは立派だが、何をやってくれるのか良く分からないオフィス中心のREIT。晴海トリトンは厳しい。

8985 日本ホテルファンド投資法人 199,100 (前週比+0.50% ) 7.43% 11,554
ジャパン・ホテル・アンド・リゾートと合併予定。トラブル続きだったので、これで一段落か。リリースでは関田社長は退任ぽい。意思疎通はJHRの鈴井社長に一本化か。

8986 日本賃貸住宅投資法人 36,000 (前週比+2.27% ) 6.39% 47,909
極端な話、そこそこの物件であれば何とかなるのが住宅の良いところ。金利コストの改善も期待。戻りが速く一旦様子見。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 318,500 (前週比+1.92% ) 7.54% 60,085
興和不動産系のオフィスREIT。騙し騙しやってきたが、そろそろ限界も見える。ちょっと怖い。2月中旬の決算発表まで待ち。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 520,000 (前週比+3.17% ) 5.42% 101,250
三井不動産系の住宅REIT。月初4営業日ほどで前月末の稼働率をリリースする拘りはかなりすごい。安定感あり。利回り6%欲しい。ひょっとしたら公募も?

3227 MIDリート投資法人 187,200 (前週比+2.52% ) 7.93% 34,375
関西電力系のオフィス中心のREIT。大阪の京橋のオフィスが大きな不安。動き遅いし、スポンサーは原発対応で一杯一杯か。2月の決算発表も期待できないか。

3249 産業ファンド投資法人 396,500 (前週比+0.51% ) 6.20% 37,125
三菱商事系の物流・インフラ系リート。最近はもっぱら物流ばかり取得。前回の公募増資から1年。そろそろかも。

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